中学校教師のつぶやき
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2008/02/20 ---- 危険信号
2008/02/19 ---- 平和ではない学校とは
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大阪府知事が橋下徹氏になり,教育に関することをかなり発言しています.
まず,教員の福利厚生に関する部分では,互助組合の府負担金全廃を言明しました.これで,すべての府職員(役所に勤める方から,教員,警察官すべて)の互助組合に対する資金18億円を削減できるそうです.
そして,今日の朝刊を読んでいますと,小学校1,2年で実施している35人学級の廃止を検討するよう指示をしたとか.これで,人件費30億円が浮くそうです.
知事は「破産会社の従業員という意識を持って,仕事に立ち向かって欲しい」とおっしゃっています.教員の給与が下がってしまうのは,生活のこともありますが致し方ないとして(赤字再建団体になったら,国の予算でついている給与に関しては保障されるものの,府費で賄っている部分はけずられることはめにみえているのですから) ,教員数を削減しての学級定数是正は,大阪府民に対する教育行政のサービス低下につながるのは目に見えていることです.
昨年行われた全国統一学力テストの結果では,確かに45位と低い成績でした.こういった成績が出てくるであろう事は,普段の生徒の様子を見ているとそうなって間違いないということは簡単に言えます.しかしながら,その因果関係の分析を府知事は大きく見誤っているのではないでしょうか.
私が勤務している中学校では,家のローンを抱え共働きで,家庭での親子の会話が全くないといった子供が多数います.また,地域的に格差社会の吹きだまりといえる勤務校の校区では,低所得者も多く,そのほとんどが生活支援受給,もしくは学費支援を受けており,その割合は全校生徒の6割に近い状態です.金銭的な貧しさは人の心さえ貧しくしてしまうものです.
こういった割合が高くなる学校では,自ずと学力も低くなりがちです.
市の公報を読んでみても,我が校区は選挙の投票率はかなり低い状態が見られます.つまり,府政や政治といったことに対して全く興味のない人たちが,我が子を通して行政と向き合う場所,それが学校になっているのです.そうするとたとえ府知事がおっしゃった内容が大阪府全体に行き渡るとすると,飛躍しすぎるかもしれませんが,すぐに学校崩壊を起こすのは目に見えています.
しっかりと子育てをしていらっしゃる保護者の方もおられますが,モンスターペアレンツなんていうのは,本で紹介されるまでもなく,日常茶飯事です.子供に対しての責任を行使しない保護者はたくさんいます.すでに多くの教員は疲弊しきっています.(だからといって辞めるわけにも行かず,そのまま居座る人の中で,本当に役立たずと思われる仕事をしない人も生まれており,そういった人がさらに学校を駄目にする一因になっているのも事実だが・・・)
府民に対するサービスが低下すれば,当然賢い人ほど大阪に住んでいるのがバカらしくなり,他府県へ移るというのが目に見えている訳です.もし我が子が(まだ子供はいませんが)学校に上がるようになれば,それこそ住む場所を考えるかお金に余裕があるならば私学を選ぶというのも選択肢になるでしょう.
教育というものを府知事がどのように考え,またそのために行われる施策によって府民にどのような影響があるのか,メリット・デメリット(かなりデメリットの方が多いはず) をしっかりと発言して頂きたいと思うわけです.ま,官僚に向かっての攻撃的発言ばかりで,それが実行された時にどれだけ府民に影響があるかどうか先まで読めていない部分が有るということを,認識できていないのは目に見えていますが.
まず,教員の福利厚生に関する部分では,互助組合の府負担金全廃を言明しました.これで,すべての府職員(役所に勤める方から,教員,警察官すべて)の互助組合に対する資金18億円を削減できるそうです.
そして,今日の朝刊を読んでいますと,小学校1,2年で実施している35人学級の廃止を検討するよう指示をしたとか.これで,人件費30億円が浮くそうです.
知事は「破産会社の従業員という意識を持って,仕事に立ち向かって欲しい」とおっしゃっています.教員の給与が下がってしまうのは,生活のこともありますが致し方ないとして(赤字再建団体になったら,国の予算でついている給与に関しては保障されるものの,府費で賄っている部分はけずられることはめにみえているのですから) ,教員数を削減しての学級定数是正は,大阪府民に対する教育行政のサービス低下につながるのは目に見えていることです.
昨年行われた全国統一学力テストの結果では,確かに45位と低い成績でした.こういった成績が出てくるであろう事は,普段の生徒の様子を見ているとそうなって間違いないということは簡単に言えます.しかしながら,その因果関係の分析を府知事は大きく見誤っているのではないでしょうか.
私が勤務している中学校では,家のローンを抱え共働きで,家庭での親子の会話が全くないといった子供が多数います.また,地域的に格差社会の吹きだまりといえる勤務校の校区では,低所得者も多く,そのほとんどが生活支援受給,もしくは学費支援を受けており,その割合は全校生徒の6割に近い状態です.金銭的な貧しさは人の心さえ貧しくしてしまうものです.
こういった割合が高くなる学校では,自ずと学力も低くなりがちです.
市の公報を読んでみても,我が校区は選挙の投票率はかなり低い状態が見られます.つまり,府政や政治といったことに対して全く興味のない人たちが,我が子を通して行政と向き合う場所,それが学校になっているのです.そうするとたとえ府知事がおっしゃった内容が大阪府全体に行き渡るとすると,飛躍しすぎるかもしれませんが,すぐに学校崩壊を起こすのは目に見えています.
しっかりと子育てをしていらっしゃる保護者の方もおられますが,モンスターペアレンツなんていうのは,本で紹介されるまでもなく,日常茶飯事です.子供に対しての責任を行使しない保護者はたくさんいます.すでに多くの教員は疲弊しきっています.(だからといって辞めるわけにも行かず,そのまま居座る人の中で,本当に役立たずと思われる仕事をしない人も生まれており,そういった人がさらに学校を駄目にする一因になっているのも事実だが・・・)
府民に対するサービスが低下すれば,当然賢い人ほど大阪に住んでいるのがバカらしくなり,他府県へ移るというのが目に見えている訳です.もし我が子が(まだ子供はいませんが)学校に上がるようになれば,それこそ住む場所を考えるかお金に余裕があるならば私学を選ぶというのも選択肢になるでしょう.
教育というものを府知事がどのように考え,またそのために行われる施策によって府民にどのような影響があるのか,メリット・デメリット(かなりデメリットの方が多いはず) をしっかりと発言して頂きたいと思うわけです.ま,官僚に向かっての攻撃的発言ばかりで,それが実行された時にどれだけ府民に影響があるかどうか先まで読めていない部分が有るということを,認識できていないのは目に見えていますが.
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