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中学校教師のつぶやき
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2008/02/27 ---- 只今学年末試験期間
2008/02/21 ---- 子供の心の成長点
2008/02/20 ---- 危険信号
2008/02/19 ---- 平和ではない学校とは
2008/02/17 ---- 机上の空論
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このあいだから,大阪府知事の発言に教育現場は振り回されっぱなしの状態でした.しかし,先週橋下知事自身の口から,「机上の空論だった」との発言があり,35人学級の廃止や学区制撤廃といった公約や就任直後におっしゃった教育に関する方策が撤回されました.

おそらく,現場の動揺も含めて府の教育委員会からもものすごく知事に対する説明を行ったことは目に見えます.それにしても,現場は本当に府知事の一言一言の発言に,辛い思いをし,傷つき,わかってもらうことが出来ないのだなぁというあきらめの気持ちをふくらましていたのは事実です.今回のことでも,本当に教師だけでなく保護者や生徒の中にも,興味を持っている方は不安げな顔をしているのが見えました.

公約に掲げていたグラウンドの芝生化にかかるお金が200億円.それに対して,35人学級を廃止することで節約できるお金が30億円.はたして,どちらが有効的なお金の使い方かは,誰が考えてもわかることだと思います.

テレビで世間受けをするというのもわかりますが,発言した内容が実現された場合,はね返ってくるのは現場であったり,それこそ府民の生活であるはずです.政治的な発言は出来るだけ避けたいと思うのですが・・・.本当に知事になられたのだから,よりよい大阪が実現できるよう本当の意味で頑張られることを望みます.少々の痛みを覚悟せずにこの大阪を立て直すことが出来ないと言うことを,どの教師も肌身で感じているのですから.
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大阪府知事が橋下徹氏になり,教育に関することをかなり発言しています.

まず,教員の福利厚生に関する部分では,互助組合の府負担金全廃を言明しました.これで,すべての府職員(役所に勤める方から,教員,警察官すべて)の互助組合に対する資金18億円を削減できるそうです.

そして,今日の朝刊を読んでいますと,小学校1,2年で実施している35人学級の廃止を検討するよう指示をしたとか.これで,人件費30億円が浮くそうです.

知事は「破産会社の従業員という意識を持って,仕事に立ち向かって欲しい」とおっしゃっています.教員の給与が下がってしまうのは,生活のこともありますが致し方ないとして(赤字再建団体になったら,国の予算でついている給与に関しては保障されるものの,府費で賄っている部分はけずられることはめにみえているのですから) ,教員数を削減しての学級定数是正は,大阪府民に対する教育行政のサービス低下につながるのは目に見えていることです.

昨年行われた全国統一学力テストの結果では,確かに45位と低い成績でした.こういった成績が出てくるであろう事は,普段の生徒の様子を見ているとそうなって間違いないということは簡単に言えます.しかしながら,その因果関係の分析を府知事は大きく見誤っているのではないでしょうか.
私が勤務している中学校では,家のローンを抱え共働きで,家庭での親子の会話が全くないといった子供が多数います.また,地域的に格差社会の吹きだまりといえる勤務校の校区では,低所得者も多く,そのほとんどが生活支援受給,もしくは学費支援を受けており,その割合は全校生徒の6割に近い状態です.金銭的な貧しさは人の心さえ貧しくしてしまうものです.

こういった割合が高くなる学校では,自ずと学力も低くなりがちです.

市の公報を読んでみても,我が校区は選挙の投票率はかなり低い状態が見られます.つまり,府政や政治といったことに対して全く興味のない人たちが,我が子を通して行政と向き合う場所,それが学校になっているのです.そうするとたとえ府知事がおっしゃった内容が大阪府全体に行き渡るとすると,飛躍しすぎるかもしれませんが,すぐに学校崩壊を起こすのは目に見えています.

しっかりと子育てをしていらっしゃる保護者の方もおられますが,モンスターペアレンツなんていうのは,本で紹介されるまでもなく,日常茶飯事です.子供に対しての責任を行使しない保護者はたくさんいます.すでに多くの教員は疲弊しきっています.(だからといって辞めるわけにも行かず,そのまま居座る人の中で,本当に役立たずと思われる仕事をしない人も生まれており,そういった人がさらに学校を駄目にする一因になっているのも事実だが・・・)

府民に対するサービスが低下すれば,当然賢い人ほど大阪に住んでいるのがバカらしくなり,他府県へ移るというのが目に見えている訳です.もし我が子が(まだ子供はいませんが)学校に上がるようになれば,それこそ住む場所を考えるかお金に余裕があるならば私学を選ぶというのも選択肢になるでしょう.

教育というものを府知事がどのように考え,またそのために行われる施策によって府民にどのような影響があるのか,メリット・デメリット(かなりデメリットの方が多いはず) をしっかりと発言して頂きたいと思うわけです.ま,官僚に向かっての攻撃的発言ばかりで,それが実行された時にどれだけ府民に影響があるかどうか先まで読めていない部分が有るということを,認識できていないのは目に見えていますが.


こんなニュースがありました.
中学生の25%がうつ状態

   中学生の25%が「うつ状態」。厚生労働省の研究班が約600人を調査すると、こんな結果が出た。うつ状態は、自殺につながりかねない危険性を指摘されている。専門家は、いじめの有無ばかりに注目せず、子供の心の状態に教師や親が関心を高める必要性を指摘している。

    調査は、研究班主任研究者の保坂隆・東海大医学部教授(精神医学)らが2006年8月、静岡県内のある公立中学1校の1〜3年生を対象に行った。「生きて いても仕方ないと思う」「独りぼっちの気がする」など18項目を質問した。回答は「いつもそうだ」「ときどきそうだ」「そんなことはない」の中から選ぶ方 式だった。

高い数字だが、現状を表している

   18の質問すべてに答えた男女557人のうち、24.6%の137人が うつ状態と判断された。残りはうつ状態ではなかった。保坂教授によると、うつ状態と言っても、治療が必要なうつ病に近い状態なのか、悩みを人に聞いてもら えばすぐに直る程度の状態なのか、はこの調査からは分からない。

   しかし、過去に行われた北海道や九州での中学生たちを巡る調査と比較しても似た数値を示している。保坂教授は「(25%は)高い数字と驚くかもしれないが、現状を表している」と考えている。

    保坂教授は、子供の自殺対策を議論するときに、いじめ問題にばかり焦点が当たることに警戒感を持っている。子供たちの悩みはいじめだけでなく、進学や異性 関係、親子・友人関係など様々だ。悩みをかかえうつ状態になった子供がいじめのターゲットになってしまうこともある。早い段階で子供の悩みに気付き、必要 なら専門医に連れて行くなどの対処が必要だ。大人たちはどうすればよいのか。

   ——学校では、担任教師たちが、生徒ひとりひとりとじっ くり話し合う時間をつくることが大切だ。導入が進むスクールカウンセラーやいじめの有無の調査ではなく、身近な存在として生徒の心配事に耳を傾けるだけで も気付くことがあるはずだ。親は、自分の子に限ってうつ状態などとは無縁だ、という思い込みを捨てる必要がある。だれでも陥ってしまう可能性があると知 り、やはり会話を重ねるべきだ。国へは、中学生対策としてだけでなく「こころの安全週間」を創設し、自殺防止や周囲のうつ状態の人に気付くよう啓発するこ とを求めている。全国で毎年行われている交通安全週間並みに一時期に集中的に関心を高めようとするものだ。

   警察庁の調べでは、2005年の中学生の自殺は66人、04年は70人だった。


担任にこれだけのこと押しつけるならば,担任は持っている授業の数を0にしなければ
出来ないでしょう.
いや,たとえ出来たとしても,ただでさえ現場では授業を削ったりした時の
学習権の確保,つまり授業時数の確保をどうするかということでいっぱいになっています.
教師が行事であり,色々な取り組みを行おうとすればするほど,自分で自分の首を絞め
教師は誰もが鬱になってしまうかもしれません.

また,荒れていない学校ではひとり一人の生徒の様子に気を配るだけの余裕もあるかも
しれませんが,ちょっとでもあれている現状で限られて生徒の生徒指導に集中すると,
こういった対応というのは,100%不可能です.

本当に政府がこの状況を深刻に考えるのなら,学校だけでどうにかするというような
小手先のことを考えていては駄目でしょう.
なぜなら,子供は親の鏡であり,学校のクラスや学年の状態は教師団の鏡であり,そして
学校全体の子供集団の様子は社会の鏡だからです.
当然,社会の構造であり,主義主張であり,大人も含めた誰もが鬱に陥りやすいという
この日本社会を本気で変えていくつもりで物事を考えていく必要があるでしょう.
子供の25%が鬱になるというのは,大人も鬱になりやすい社会だということの
現れでしょうから.
そして,今の子供たちが大人になり社会に出て行った時のことを真剣に考えないと,
この子たちが大人になる10年後の日本がどうなるかは想像できることと思います.
おそらく,現状よりもひどい世の中になることは間違いないはずです.
私が勤めている中学校は,地域的にもとてもしんどい場所であると感じます.
格差社会が世間では言われておりますが,明らかに「負け組」の地域です.

その根拠は,母子家庭,父子家庭率.
生徒の半数以上が片親なんです.

当然ながら,経済的に苦しい家庭が多いです.
就学援助,生活保護の率は当然ながら50%を超えています.

子供は明らかに愛情不足です.
とても家庭では勉強できる環境ではありません.
従って,学区一,低学力の学校になっています.

こういった生徒を見ていると本当に可哀想で仕方ありません.
ですので,私の勤めている学校ではいかに愛情を注ぐか,
それがテーマです.
本当のところ,親の愛情以上のものはありません.
しかし,それが期待されない以上,教師が愛情を持って
子供たちに接するしかないのです.

教師が愛情を失った時,イコールそれは学校が荒れる時.

学校が荒れないようにするには,どうすればいいか.
それが勤めている学校のテーマでもあります.
これまでも,クラブなどで引っ張り生徒の居場所をつくる事を
心がけてきています.
子供が,安心して学校に登校し,自分を確立することが出来る.
そういったことが子供たちに芽生えている時は,
学校内が非常に落ち着いています.

しかしながら,これも限界が近づいてきています.
毎年入学してくる生徒の質は,年々悪化の一途.
愛情さえ受け取ることの出来ないそんな子供が増えています.

おそらく,愛情が欲しいと思った時に裏切られてきたのでしょう.
大人に対する不信感のなんと大きな事か.

子供に対して無関心な世の中であったり,家庭であったり.
これからの学校をどうなるかということは,
すなわちこれからの社会がどういう社会であるべきかといった
根本的な内容を含んでいるような気がしてなりません.


今年は,3年生の担任をしています.

私自身は,2つの市をまたいで転勤をしたので,
戸惑うこともこれまで多くありました.
市をまたいでの転勤後,今回が初めての3年担任なのです.


今,一番戸惑っているのは指導要録の抄本についてです.
3年担任になると,生徒の指導要録抄本を作成しなければなりません.
しかしながら,これが市によって異なるということに
いざ抄本を書こうという段階になって初めて気がつきました.

前に勤めていた市では,抄本の大部分はコンピュータ処理をしていました.
その抄本を作成するソフトがあったからです.
ですので,とても年度末処理も楽にこなしておりました.
この年度末も,そのソフトを使って処理しようと考えて余裕をかましていたところ,
なんと,書式が違うではありませんか.

ということで,土日返上手作業で抄本を作成する羽目になっております.
うーん,これは結構辛い!!
せめて都道府県レベルで抄本の様式が統一されることを
切に願う今日この頃です.
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