中学校教師のつぶやき
New Entry
2008/02/27 ---- 只今学年末試験期間
2008/02/21 ---- 子供の心の成長点
2008/02/20 ---- 危険信号
2008/02/19 ---- 平和ではない学校とは
2008/02/17 ---- 机上の空論
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
子供の心は,どういったところで育っていくのか.
ふと,こんな事を考えてしまいます.
どんなときにこういったことが思い浮かぶのか.
それは,毎日の生活の中ではなかなか実感できないことなどでも,長い目で振り返ってみた時に「あぁ,子供が成長しているなぁ」と感じたりして,そんなときに「どうやって成長してきたのかなぁ?」と,冷静になるからだと思うのです.
毎日生徒に対して取り組んできた積み重ねが,目の前にいる子供を作っているという感じでしょうか.
昨年度,初めて担任をした若手教師が私が所属するの学年団にやってきました.その先生は,残念ながら昨年度は生徒にかなりなめられてしまい,学級崩壊状態になってしまいました.そこで,その学年にそのまま置いておく訳にはいかないという管理職の判断で,私の所属する学年団に校内人事異動状態になったわけです.
少し解説をしておくと,僕が知っている限りの中学校では,普通担任団や学年団を構成している教師は,そのまま1・2・3年と持ち上がりで回ります.ですので,その流れとは違って学年団の所属が変わるということは,よっぽど他の学年がピンチで助っ人として異動するか,そのままでは生徒との信頼関係が崩れてしまう恐れがあるということで,比較的負担の軽い学年にするかどちらかのパターンで動くことが多いのです.
今年度うちの学年にやってきたその若い先生は,学年主任の先生が担任しているクラスと,一応中堅どころの私のクラスの間のクラスで担任をすることにして,一から出直すことになりました.しかしながら,残念なことにそのクラスは今,本当に学級崩壊寸前になっています.
今,私が担任をしているクラスも,主任の先生が担任をしているクラスも,また他のクラスも色々と問題が多数発生し,その問題についてはひとつひとつ丁寧に対処するのは当然ながら,その問題を生徒と共に考えて乗り越えていくことで,だんだんと子供も大人へと成長して行く様子がうかがえるようになりました.
ところが,その辺の所の感覚がやはりまだまだ経験不足なのかつかみきれなかったみたいで,肝心要のところで生徒に押さえなければいけないポイントをかなりスルーしてきてしまったような部分があり,そういったことの積み重ねが現状につながっている感じなのです.生徒を成長させるのも,成長させないのも,どのポイントで生徒の心に訴えかけるか,本当に大事であることを痛感しました.
私自身が,前任校で初めて担任を受け持った時,同じようにポイントがわからず,何をして良いかもわからず,失敗が怖くて何もしない,何も出来ないうちに生徒との関係が徐々に悪くなり,外堀を埋められてあっという間に乗り越えられてしまうようなことを経験しています.今も,その時の事を思い出すと,申し訳ない気持ちで一杯になります.しかし,そういった経験をしたことで,自分の中ではっきりとしなければいけないところが見えてきた部分もありました.2度目の学年周りでは,そこの部分を意識し,また周囲の先生とチームとしての学年団の動きというものに助けられ,これまで自分が駄目だった部分を修正することが出来たように思います.
失敗は当然なければない方が良いに決まっています.しかも,教師が失敗をしてそれが学級崩壊や学年崩壊,学校崩壊につながるということになれば,その学年に所属してまじめに頑張っている生徒の人生に,なにがしら大きな影響があったに違いないと思うからです.子供たちには大きく成長できるだけの可能性があります.そういったことを,教師が引き出せないだけでなくつぶしてしまっている可能性だってあるわけで.そんなことを考えると,自分で引き受けている子供に関しては,本当にしっかりと接していく必要があると思うのです.
隣のクラスの若い先生は,残念ながら昨年度の失敗を今年度に活かすことが出来ませんでした.そういう風になってしまったのにも,原因となることがあったとも考えられます.それは,初任者としてやってきた我が校が教育困難校で,生徒があれている状態が当たり前という風にもしかしたらインプットされたのかもしれません.ですので,落ち着いた学年に育てるという視点が,全くないのかもしれません.
しかし,若手が簡単につぶれてしまわ内容に,周りの教師も何とかフォローしなければいけない部分もあるわけで,私自身の仕事でもあるわけです.なんとか,その先生に頑張ってもらわなければいけないのですが,なかなかそのフォローであったり叱咤激励が空回りしてしまっていて,そんなところも上手く行かないところへとつながっているような気がします.
人間のすることなので,本の些細なことでどちらに転がるか常に緊迫感が教師には必要なのでしょう.その些細なことが子供の心の成長点であるわけで,まさしく教師の頑張りどころと改めて認識する次第です.
ふと,こんな事を考えてしまいます.
どんなときにこういったことが思い浮かぶのか.
それは,毎日の生活の中ではなかなか実感できないことなどでも,長い目で振り返ってみた時に「あぁ,子供が成長しているなぁ」と感じたりして,そんなときに「どうやって成長してきたのかなぁ?」と,冷静になるからだと思うのです.
毎日生徒に対して取り組んできた積み重ねが,目の前にいる子供を作っているという感じでしょうか.
昨年度,初めて担任をした若手教師が私が所属するの学年団にやってきました.その先生は,残念ながら昨年度は生徒にかなりなめられてしまい,学級崩壊状態になってしまいました.そこで,その学年にそのまま置いておく訳にはいかないという管理職の判断で,私の所属する学年団に校内人事異動状態になったわけです.
少し解説をしておくと,僕が知っている限りの中学校では,普通担任団や学年団を構成している教師は,そのまま1・2・3年と持ち上がりで回ります.ですので,その流れとは違って学年団の所属が変わるということは,よっぽど他の学年がピンチで助っ人として異動するか,そのままでは生徒との信頼関係が崩れてしまう恐れがあるということで,比較的負担の軽い学年にするかどちらかのパターンで動くことが多いのです.
今年度うちの学年にやってきたその若い先生は,学年主任の先生が担任しているクラスと,一応中堅どころの私のクラスの間のクラスで担任をすることにして,一から出直すことになりました.しかしながら,残念なことにそのクラスは今,本当に学級崩壊寸前になっています.
今,私が担任をしているクラスも,主任の先生が担任をしているクラスも,また他のクラスも色々と問題が多数発生し,その問題についてはひとつひとつ丁寧に対処するのは当然ながら,その問題を生徒と共に考えて乗り越えていくことで,だんだんと子供も大人へと成長して行く様子がうかがえるようになりました.
ところが,その辺の所の感覚がやはりまだまだ経験不足なのかつかみきれなかったみたいで,肝心要のところで生徒に押さえなければいけないポイントをかなりスルーしてきてしまったような部分があり,そういったことの積み重ねが現状につながっている感じなのです.生徒を成長させるのも,成長させないのも,どのポイントで生徒の心に訴えかけるか,本当に大事であることを痛感しました.
私自身が,前任校で初めて担任を受け持った時,同じようにポイントがわからず,何をして良いかもわからず,失敗が怖くて何もしない,何も出来ないうちに生徒との関係が徐々に悪くなり,外堀を埋められてあっという間に乗り越えられてしまうようなことを経験しています.今も,その時の事を思い出すと,申し訳ない気持ちで一杯になります.しかし,そういった経験をしたことで,自分の中ではっきりとしなければいけないところが見えてきた部分もありました.2度目の学年周りでは,そこの部分を意識し,また周囲の先生とチームとしての学年団の動きというものに助けられ,これまで自分が駄目だった部分を修正することが出来たように思います.
失敗は当然なければない方が良いに決まっています.しかも,教師が失敗をしてそれが学級崩壊や学年崩壊,学校崩壊につながるということになれば,その学年に所属してまじめに頑張っている生徒の人生に,なにがしら大きな影響があったに違いないと思うからです.子供たちには大きく成長できるだけの可能性があります.そういったことを,教師が引き出せないだけでなくつぶしてしまっている可能性だってあるわけで.そんなことを考えると,自分で引き受けている子供に関しては,本当にしっかりと接していく必要があると思うのです.
隣のクラスの若い先生は,残念ながら昨年度の失敗を今年度に活かすことが出来ませんでした.そういう風になってしまったのにも,原因となることがあったとも考えられます.それは,初任者としてやってきた我が校が教育困難校で,生徒があれている状態が当たり前という風にもしかしたらインプットされたのかもしれません.ですので,落ち着いた学年に育てるという視点が,全くないのかもしれません.
しかし,若手が簡単につぶれてしまわ内容に,周りの教師も何とかフォローしなければいけない部分もあるわけで,私自身の仕事でもあるわけです.なんとか,その先生に頑張ってもらわなければいけないのですが,なかなかそのフォローであったり叱咤激励が空回りしてしまっていて,そんなところも上手く行かないところへとつながっているような気がします.
人間のすることなので,本の些細なことでどちらに転がるか常に緊迫感が教師には必要なのでしょう.その些細なことが子供の心の成長点であるわけで,まさしく教師の頑張りどころと改めて認識する次第です.
PR
この記事にコメントする